十、鉾十六人老分の年間行事

 鉾十六人老分は敬神の念篤く、氏神を中心とした祭典に積極的に参加し併せて老分間の親睦を深めることにある。

年間の行事は、秋季大祭を除いては、老分間おいて当番制とし、当番になった老分が十六人老分を招き、古式により定められた儀式を行う。

 その年間行事として

    二月   入鉤 (いりく) ・・・事始め

    四月   花見     ・・・ 花振舞

    五月   例祭    ・・・昔は祭礼が五月二十三日で、これに習う

    七月   土用干   ・・・七月二十三日

    十月   餅振舞     ・・・十月十三日  当屋が喧し餅として隣・近所に 配った

    十月   神幸祭・ 還幸祭

    十一月  お火焚祭

    十二月  事納め

これらの諸行事の内、秋季大祭を除いて平服とし、大祭当日は紋服・裃を着用し、扇子携行し白足袋、白鼻緒の草履を穿用すると定められている。

この年間行事以外のものとして

    一月十五日 (旧一月二十日)  お弓祭

     十月七日 (旧十月二十日)   朝御饌の儀

に参列する。

一 白川の里人について
二、北白川天神宮縁起
三、 髙盛 (朝御饌の儀:あさみけのぎ)
四、祭式について
五、鉾の由来について
六、十六老分の始まりとその制度
七、鉾の制度
八、交り子の制度
九、 [当人] と [当屋] の意識
十、鉾十六人老分の年間行事
十一、祭事の作法について
十二、 その他 

無形民俗文化財

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